迫りくる恐怖

皆さんは日々の生活の中で死を予感するほどの恐怖を味わったことがありますか?

チキンハートを持つきよすけは結構あります。

その日は寒い深夜の出来事でした。

ミノムシのように包まって寝ているきよすけの布団が突然動き出した。

現実なのか夢なのか判断できずにいる状況の中、何か物体がきよすけの体を触りだす・・・

この物体は体温が奪われる程とてつもなく冷たい・・・しばらくするとその物体が手だと認識できるようになったが人間の体温を感じない・・・山奥に住んでいるのでイエティー?雪女?と思ったし、幽霊の手かとも思った。

そして恐怖に震える体をなんとか動かし寝返りして回避を図るも凍った手は離れようとしない・・・しかもそうこうしているうちにきよすけの手を見つけ握ってきた、や、やばい強力な握力で離すことができない。

その状態のまま5分が経過した・・・徐々に体温を奪われ布団の中にいるのに体が寒い。

さらに5分が経過・・・悪寒が走りだした、凍死するかもしれんし、寒くておしっこ漏れそうになってきた。

もう死ぬかもしれんと思った矢先、きよすけの後頭部から声が聞こえてきた。

「私を愛しているのなら、もっと稼いでこい!ハゲ!」

ん?ん? もっと稼いでこい、ハゲ?

振り向くと嫁が爆睡してるではないか!

・・・・と言う事は今のは寝言?

・・・・と言う事はこの手は嫁の手?

マジでありえん、あんなはっきりした寝言ってあるのか?

マジでありえん、こんなに体温を奪われるほど冷たい手があるのか?

急に嫁に対して殺意が芽生えた。

なんだったんだあの恐怖の時間は。

思わず嫁の体に蹴りを入れそうになったが倍返しされるのが判っているので、そーっと嫁を起こさないよう、漏れそうになった股間を押さえつつトイレに行くきよすけであった。

翌朝、怒り心頭のきよすけは嫁に言ってやった。

①手を握って体温を奪うな! 凍えそうになった!

②寝言で、もっと稼いでこいハゲと言っていたぞ、愛情と言うものはないのか?

これに対し嫁はの回答

①嫁 「あんた、良かったねー、嫁に手を握ってもらえるなんて幸せもんじゃ!」

いやいや、全然幸せじゃねーよ、寒いだけじゃ。

②嫁 「夢でも亭主のことを思っている証拠じゃん、愛情を感じる瞬間に立ち会えて良かったねー」

・・・・「もっと稼いでこいハゲ」と言われて嫁の愛情を感じる亭主がいる訳ねーじゃん。

なんか朝から殺伐とした気分になった。

ではまた、きよすけより

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